未見で再現!スターウォーズ

S「……というわけで、ほんとは先日野上画伯深見真氏にお会いした話を書く予定だったのですが、その時に頂戴した本を紹介しようと思ったら自宅に置き忘れてきたことに気づいて急遽ネタ変更です」
M「ってそんなことよりどうして急に3日も休んだんですか、ブログ」
S「いや、ファミレスで読書してたら、つい
M「……(3日もかよ!)……」
S「というか基本的にこのブログ&twitterは、事務所で机にむかって仕事してる合間に書いてるので、むしろ更新されてなかったら催促してください>各社担当編集の皆様」
M「どこまで他人任せなんですか!」
S「分業だよ分業。比較優位でレッツゴー!(byアダム・スミスデヴィッド・リカードだよ。それはともかく、本日のネタは……

……と、タイトルそのまんま『ちゃんと観たことのないスターウォーズ4〜6の三部作を適当に再構成してる(というか友人男子に無理矢理やらされてる)女の子の語り』です。とりあえず白眉の部分(2分46秒ごろから)を和訳してみると――

彼女:でね、みんなでハンスを冷凍から助け出したりとかして……
彼氏:ハンス?
彼女:ソロだってば。
彼氏:(スイスで木こりをやってる)ハンス!?
彼女:だからソロ……(やば、なんかおかしいこと言った? あたし)……にゃっはははは……ハンス・ソロをさ……
彼氏:ハン……
彼女:ソロ?
彼氏:ハン・ソロね。
彼女:ハンスでしょ……HANS?
彼氏:HAN。
彼女:にゃっはっは……ってまあどうでもいいんだけど、それは。でね、ダース・ヴェイダーは白くてパリパリしてる奴なんだけど……
(中略)
彼女:……ルークとハンが、お互いにキスすんの。で、チューイがグルルルル〜って。それがその映画。
彼氏:それが……その……SW三部作なわけね。
彼女:そ!

――みたいな感じで、もうたまらんですたい」
X「これのどこが物語工学なんだ。ていうか物語工学って何なんだよ。分析とは違うのか?」
S「似てますけどちょっと違うんで……詳しくはこのへんとかこのへんをご覧いただくとして……新城は以前から趣味と実益を兼ねて、『物語をうろ覚えで再構成する』ことに興味がありまして。つまり、原初的な物語というのは、そういうふうに再構成と再現と忘却をくりかえすことで〈洗練〉されてきたんじゃないかなあ……と」
X「例の創発性とか自己組織化ってやつか」
S「むしろ人間の脳味噌と物語の共進化って表現したほうが正確かもしれませんね」
X「そういえばバロウズあたりも書いてたな。言語は外宇宙からのウイルスで人間の脳に寄生してるんだとか」
S「うーむ、いかにもバロウズですねえ」

S「……それはエドガー・ライス・バロウズです」
X「だって好きなんだもーん」