15x24……或る市場メカニズムの詩(うた) 15x24; a Market Love Story
S「……というのをタンブラで書いたのですが、せっかくなのでこっちにもアップしておきます」
【パターン1】
- 読者1「この四ヶ月連続刊行商品、次のが出るのを待ってる間がツラすぎるよ! よし、ぜんぶ出てから一気買いしようっと」
↓
- 販売担当「ふうむ、この四ヶ月連続刊行商品は思ったよりも出足が鈍いなあ……世間での評判はとても良いんだが、どういうわけだろう。しかたがないな、残念だが後半の製造個数を思いっきり減らすとしよう。ここで無駄な流通在庫をつくってもしょうがないからな。結果的に地方の店舗ではものすご〜く入手しにくくなるだろうが、お客様の判断に従うのが市場メカニズムというものだ」
↓
- 読者1「あれ、おかしいぞ! 全巻完結したはずなのに、どこにも売ってない! 駅前の店どころか県庁所在地の超大型店舗にも無い! ア●ゾンでもb●1でも手に入らないや……しかもユーズドでは凄い高値に! ようやくこれから皆が読もうとしてるのに、なんて無慈悲な連中なんだ、この商品をつくってる会社は!」
- 読者2「ふう、やっぱり積ん読はしておくもんだなあ。どうやら世間ではこの商品が手に入りにくくなっていて、皆あちこちで怒りまくっているみたいだけど……購入と消費は時間をずらしてもかまわない個別の行為だってことに、どうして気づかなかったんだろう。まったく不思議だよ。まあいいや、ボクの手元には全巻揃ってるんだから:さーて、せっかくの正月休み、じっくり楽しむとするか!」
注:この物語はフィクションです^^;……今のところは、まだ。
M「てことは、パターン2もあるんですか」
S「うーん、まあそのうちに。でもこの件は単に『15×24』のことだけじゃなく、以前からやってるGGGシリーズとも深く関わる問題なんだよね……というわけで今後も機会あるごとにいろいろ想像していきたいと思います」