「はいはい、すんませんがね、あたしゃ自分の転生先は自分で選びますんで、ええ」とダライ・ラマ14世猊下は仰せられた(実話)

S「……という記事ニューヨーク・タイムズ紙の片隅に見つけてびっくり仰天の新城カズマ(未転生)です、よろしく」
M「なんですかこりゃ」
S「だから読んで字の如し……」
M「だから、なんで下町のおばあさんみたいな口調なんですか」
S「だってあの人の英語、新城には江戸っ子風に聞こえるんだもん。言っとくけど、これ本当の記事だよ。The Onionじゃないんだよ」
X「ははーん。要するにあれか、自分の没後に中国政府に勝手に15世を決められたらマズいんで、先手を打ったわけか。すげえ。これぞ政治だな」
S「まあ、前回のこともありますからねえ……さて、連載小説の続きを書かなくちゃ」




(2分後)


X「ところでダライ・ラマってそのままで尊称なんだから、『猊下』は不要なんじゃねえの?」
S「うーんどうなんでしょ。現代日本語の感覚からすれば猊下付きのほうがしっくりくるんですけど……乞う御指摘、であります」