蒼い海の男たち女たち……と女たちと女たちと女たちと女たちと

S「というわけでタイトルがまるで谷川俊太郎の詩みたいになってしまいましたが、本日は読書感想です」
M「なんですかこりゃ。海洋冒険小説を読んだとか?」
S「いやそうじゃなくて、先日お会いした際に野上画伯から頂戴した、こちら↓を

早く紹介せねばなあと思ってて、ようやくチャンスが巡ってきたんだ」
X「とらのあなとかでも売ってるんだろ。そっちを紹介しないのか」
S「それも考えたんですが、いちおうこのブログは新城の親戚の皆様もご覧なので。未成年もいますしね」
X「(モンティ・パイソンやら物体Xやらの映像貼りつけといて、なにを今さら……)」
M「で、感想はどうなんです」
S「うむ、それだ。語りたいことはたくさんあるし、語るに値することは山ほどある作品なのだが、だがしかし!」
M「!」
S「総集編1〜2どころか冬コミ新刊まで頂戴して通読した今に至っては、もはや言うべき事はただひとつ!!
 うらやましいなあ、歴史改変できて!
M「って、そこ強調ですか! タイトルと全然違うじゃないですか! ぜったい下ネタに流れると思ったのに!」
S「だから未成年が読んでも大丈夫なようにしてるんだってば。それはともかく、あらためて『歴史を学ぶ』ということは『歴史を変えたらどうなるかを想像する』こととほぼ等価なのだなあと思いましたよ。もしくは、分析と創作との間には翻訳(もしくは実験)という思考形態が横たわっているのだ、と」
X「そういえばMよ、おまえも先日、歴史改変妄想で楽しんでたらしいじゃないか。新城から聞いたぞ」
M「どきっ」
S「そうそう、それそれ。やっぱし太平洋戦線をひっくり返すんだったら、せめて2.26事件まで遡らないと無理だってば。あそこから後は詰めろなんだから」
X「それを言ったら、ワシントン軍縮から後はもうダメダメなんじゃねえの」
S「(真顔で)いや、そんなことはないです! 31年後半の時点で、満州事変と世界恐慌に対して適切に処理さえしていれば、まだいくらでもチャンスはあったはず! とくに金解禁と再離脱ですよ、一番の問題は。あの時、新平価で復帰していたら! あと、高橋財政! 嗚呼!」
X「だけど当時の議会状況からし政令経由で旧平価復帰はしょうがねえだろ。そんなチマチマした改変考えてないで、野上さんみたく龍馬生かしたりとか、ドーンとやろうぜドーンと」
S「たとえば?」
X「そうさなあ……大逆転・蝦夷共和国連邦、ハワイ王国と軍事協定とか?」
S&M「またそんなムチャな……」
X「なにがムチャだ! 外洋艦×2隻と北海道の資源があればジオンはあと十年は戦える外交戦で充分がんばれるわい。そんでもって半世紀経てばロシア革命が転がり込んできて沿海州が切り取り放題、むふふ」
S「ぜーったいムチャですってば、そんな戦略! それくらいならまだ真珠湾奇襲後に『がっちりハワイ』のほうが……」
M「なんですとー!」
(以下二時間、ダメダメなマニア論議が続く)

M「……まあ、とにかく。『蒼海の世紀』は面白いってことで」
S「あそうだ、タイトル紹介するの忘れてた」
X「でもやっぱ海ものは良いよなー。というわけで、ぺたり」