われら銀河をググるべきやDo We Dare Google the Galaxy?【その01】

S「……というわけで、もとはといえば、マクルーハンを読み進めつつ読書メモを兼ねて感想をいろいろアップしていこうかなと思っていたんですよ。このエントリは」
M「(ニヤニヤしながら)それがあっというまに、グーグル&著作権をめぐる最新動向の逐次メモになってしまった、と。人生なんてそんなもんですよ。たしか新城さんの敬愛するジョン・レノンもそんなようなことを」
S「そりゃまあ言ってるけどね」
X「ちなみにこのタイトル、元ネタはもしかしてダイソンのあれか」

宇宙をかき乱すべきか〈上〉 (ちくま学芸文庫)

宇宙をかき乱すべきか〈上〉 (ちくま学芸文庫)

S「ええ。さらに元をたどると、エリオットの詩の一節だそうです。Do I dare? Do I dare disturb the Universe?って。えー、それはともかく先日のグーグル和解云々については、

などを見かけました」
X「ふーむふむふむ。『大半が絶版書籍』『内容の2割までを無料閲覧可能にする』『もらえるのは1回だけ60ドル』ねえ。これ、ベルヌ条約に加盟してる他の国も一律同じ扱いなのかな」
M「読売の記事だと、なんかもっと『やばいよやばいよ!』みたいな書き方でしたけど」
X「日本の新聞なんてそんなもんだ
M「ってまたそんな問題発言を!」
S「そんなことより、新城が気になってるのはのことですよ」
M「彼?」
S「そう。この和解に参加したくない著者は申し立てをせよ、という仕組みになってるんだけど……自分の昔の作品を絶版のままにしておきたがってる有名な作家がアメリカに一人いるじゃないか」
X「……あ」
M「え?」
X「そうか! J・D・サリンジャー
S「そう。彼、もしかしたら今回の件で、数年ぶりだか数十年ぶりだかでメディアに登場する/せざるを得ないんじゃないでしょうかね? 少なくとも彼の弁護士は5月までに出てきてもおかしくないかも。なんだか新城が『サマー/タイム/トラベラー』で言及した未来が、本当に到来しそうなイヤ〜な予感……」
X「いや待てよ。サリンジャーが再録を拒否してるのは雑誌に載った初期短篇だけじゃなかったか? 今回の和解って、雑誌は入ってないだろ。入っちゃうのか?」
S「はて、どうなんでしょう。ちょっと調べてみます。もし何か御存じの方おられましたら御一報くださいー」

(数時間後)

X「おっと、今度はGoogleTwitterに参加したぞ」
S「ありゃま。誰かが冗談で騙ってる……わけでもなさそうですね。うーむ」
X「そのうち抽象概念が参加してつぶやき始めるぞ。以前にも『月曜日』がブツブツ文句言ってるのを見かけたしな」

M「で、『月曜日』で検索したらこれが出てきたんですね」
S「うわーFleetwood Macかあ、懐かしいなあ〜……子供の頃好きだったんだよな〜」
M「どんな子供ですか!」